eコマースのためのA.I.活用研究コンソーシアム設立趣意書

コンソーシアム設立の背景と目的

2016年3月、チェスや将棋よりはるかに複雑なため、「10年はコンピューターは人間に勝てない」と言われていた囲碁で、世界最強の一人と言われる棋士イ・セドル九段に人工知能ソフトウェア「AlphaGo」が4勝1敗で完勝し、大きな話題となりました。

人工知能 = A.I.(Artificial Intelligence)は現在、第3次ブームと言われています。 第1次ブームは1950年代、第2次ブームは1980年代に起こりますが、大きな成果が得られずにブームは終焉しています。 第2次ブームで人間の神経細胞をモデル化した「ニューラルネットワーク」が注目、研究されましたが、当時、コンピューターの性能が低かったため実用に堪えませんでした。2000年代に入り、コンピューターの性能の向上とビッグデータにより「ニューラルネットワーク」は飛躍的な性能向上と機械学習(ディープラーニング = 深層学習)を可能にしました。この機械学習の研究が現在の第3次ブームを引き起こしたのです。

つまり、A.I.のキーテクノロジー「ニューラルネットワーク」自体は 20 年以上前に確立 された、既に「枯れた技術」であり、機械学習のために必要なビッグデータにこそ本当 の価値があるということなのです。そして、この事にいち早く気がついた世界的 IT 企業 (Google、Microsoft、Facebook など)が相次いで自社で開発してきた A.I.システムをオ ープンソースとして公開しはじめています。

ニューラルネットワークによる機械学習は、これまで人間しかできないと思われていた仕事をコンピューターで行うことを可能にしました。例えば、大量の猫の画像をコンピューターに見せると「猫とはこういうものである」という概念を獲得し、その後初めて見た猫でも正しく猫と認識することができるようになります。画像認識、音声認識、自然言語処理など、コンピューターを活用できる範囲が飛躍的に拡大しているのです。 最近のオックスフォード大学の研究は、今後20年以内にあらゆる仕事の半分はA.I.に取って代わられるという衝撃的な内容でした。 今後、あらゆる産業においてA.I.の活用が期待されており、それこそが情報革命の本命とさえ言われています。特にeコマース業界に於いては、A.I.活用が事業の命運を握っていると言っても過言ではありません。

かつて、1990年代後半、インターネットは誰もが平等に安価に使える、無限の可能性に溢れたツールでした。そして数多くのパイオニア達が各々その可能性を追求し、その活用法を確立した者達だけが今、生き残っています。 そして、今、それとまったく同じような状況が訪れています。まさに今、A.I.黎明期なのです。A.I.システムはオープンソースを利用すれば、誰もがほぼ無料で構築することが可能です。また、eコマース事業者は、アクセスログ、受注、商品、顧客情報などのビッグデータを容易に手にすることができます。その気になれば、自社で取り扱う商品ジャンルに関して世界一詳しいA.I.を安価に構築することが可能な時代となったのです。

このようにダイナミックでチャンスに溢れた情報革命のまっただ中に於いて、参加会員がいち早く、最強ツール = 自社独自A.I.を手に入れるという共通目標のため、相互協力・研究できる環境を実現するため、ここに「eコマースのためのA.I.活用研究コンソーシアム」を設立いたします。

2016年7月吉日 設立発起人一同

コンソーシアムの活動概要

A.I.の構築と運営に関する基礎知識の習得

自社独自A.I.を構築と運営を行うために必要な基礎知識の習得を目指し、早稲田大学メディア研究所のコーディネートによる講義&ワークショッププログラム(A.I.基礎プログラム)を実施。

会員同士によるA.I.活用技術の共同研究

基礎プログラムを終了した会員は、共同研究のフェーズに移行します。各会員が自社のA.I.の運営成果を発表しあうなど、会員同士の相互協力体制でA.I.活用技術の継続的な向上を目指します。また、ショップフロント(接客)A.I.やバックヤードA.I.など、より専門的な分科会での研究活動も行います。

コンソーシアムの会員

eコマース事業会員

本コンソーシアムの趣旨に賛同し、自らがeコマース事業を行う法人またはそれらの業務に携わる個人を対象とします。

ECソリューション事業会員

本コンソーシアムの趣旨に賛同し、eコマース事業者に対してA.I.システムの導入支援、コンサルティングやA.I.を活用したソリューション提供をする法人またはそれらの業務に携わる個人を対象とします。

コンソーシアム発起人一覧

  • (敬称略、50音順)
  • 株式会社 シーポイントラボ 取締役 青木 悠樹
  • 株式会社 零カスタム(ゼロカスタム)代表取締役 青山 善秀
  • 株式会社 SOBA プロジェクト 代表取締役 乾 和志
  • 株式会社 EC コンサルカンパニー 代表取締役 江藤 政親
  • ナチュラム・イーコマース 株式会社(ナチュラム)代表取締役 及川 信宏
  • 有限会社 オーディーエー(名調)代表取締役 小田 盛治朗
  • 株式会社 イージー(京都イージー)代表取締役 岸本 栄司
  • 合資会社 小泉麹屋(おうちでてまえ味噌)代表社員 小泉 聡
  • 株式会社 DAQ(Tshirt.st)代表取締役 後藤 鉄兵
  • 成都インハナ・インターネットサービス有限公司 総経理 坂口 幸太郎
  • トラストリング 株式会社 代表取締役 島田 大学
  • 株式会社 メタバーズ 代表取締役 島谷 直芳
  • 株式会社 スクロール360 取締役 高山 隆司
  • 照国電機 株式会社(てるくにでんき)代表取締役 堂園 秀隆
  • ミネルヴァ・ホールディングス 株式会社 代表取締役 中島 成浩
  • 株式会社 シーポイント 代表取締役 野澤 浩樹
  • 株式会社 AmidA ホールディングス(ハンコヤドットコム)代表取締役 藤田 優
  • 株式会社 藤原農機(アグリズ)代表取締役 藤原 太一
  • 株式会社 フューチャーショップ 代表取締役 星野 裕子
  • 株式会社 ISSUN 代表取締役 宮松 利博
  • 株式会社 アクシスツール 代表取締役 安久 鉄兵
  • 株式会社 柳田織物(ozie)代表取締役 柳田 敏正
  • 株式会社 大都(DIY FACTORY)代表取締役 山田 岳人
  • 株式会社 あきない総合研究所 代表取締役 吉田 雅紀

コンソーシアムの運営

コーディネート
早稲田大学メディア研究所
http://www.kikou.waseda.ac.jp/WSD322_open.php?KenkyujoId=7H&kbn=0&KikoId=01
スーパーバイザー
早稲田大学メディア研究所 所長 西村昭治教授(早稲田大学人間科学学術院)
http://www.waseda.jp/human/faculty/nishimurashoji.html
運営事務局
株式会社 ネオ・イーコマース総合研究所
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア
Mail:info@neo-ecommerce.jp